腹痛

便秘を根本的に解決するには?

便秘薬を飲めばすぐに便秘が解消するかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。また、アントラキノン系の便秘薬を飲み続けると、次第に耐性ができて使用量が増えたり、大腸が黒くなる大腸メラノーシスという状態になります。大腸メラノーシスになると自然排便が難しくなります。薬では根本的な解決にならないので、食事で腸内環境を整えて便通をよくしていきましょう。整腸作用がある食品の一つがオリゴ糖です。オリゴにはギリシャ語で少ないという意味があります。単糖類が2~20個つながった物質がオリゴ糖です。砂糖の30~40%の甘さで、砂糖よりも控えめな甘味を感じます。1gあたりのカロリーは2~4kcalです。オリゴ糖には20種類程度あり、その中のいくつかには消化されにくい性質があります。消化されなかったオリゴ糖は大腸に届いて善玉菌のエサになります。善玉菌が増えると、善玉菌が作り出す乳酸や酢酸によって腸内が酸性になり、悪玉菌が棲みにくい環境になります。腸内環境が整うことで便秘解消が期待できます。オリゴ糖は砂糖の代わりとしてコーヒーや紅茶に加えたり、煮物やお菓子などの料理にも使用できます。便秘解消のためにおすすめの方法を2つ紹介します。
1つめはヨーグルトに混ぜる方法です。




ヨーグルト

ヨーグルトの乳酸菌

ヨーグルトには乳酸菌が豊富に含まれていて、生きて腸に届いた乳酸菌は乳酸を作りだして腸内環境を整えます。死んだ乳酸菌でも食物繊維のように働くので整腸作用が期待できます。ヨーグルトの整腸作用を得るには毎日200g程度を食べ続ける必要があります。しかし、200gも食べるのはカロリーが気になりますよね。カロリーを抑えたいなら無糖・無脂肪のヨーグルトがおすすめです。無糖ヨーグルトは酸っぱくて食べにくいと思うので、オリゴ糖を加えてみてはどうでしょうか。砂糖よりもやや低カロリーで、ヨーグルトの乳酸菌との相乗効果も期待できます。2つめのおすすめの食べ方はバナナスムージーです。バナナには便秘を解消する働きがあります。食物繊維が100gあたり1.5g含まれていて、食物繊維が腸の働きを活発にしたり、腸内の善玉菌のエサになって腸内環境を整えます。また、バナナにもオリゴ糖が含まれています。バナナスムージーの材料はバナナ1本、豆乳や牛乳200ml、オリゴ糖です。オリゴ糖で甘味がでるので、豆乳は無調整豆乳を使用してください。オリゴ糖の量は調節しいください。すべての材料をミキサーに入れて滑らかにします。朝食やおやつに最適です。